免疫生物研究所の銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、抗体関連事業と化粧品関連事業の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：抗体関連事業においては、国内外での診断試薬の需要が高まっており、特に海外市場での成長が顕著である。化粧品関連事業では、国内通信販売の需要が増加している。
・競争における供給の状況：抗体関連事業では、競合他社も多く存在し、特に海外のCRO企業との競争が激化している。化粧品関連事業では、国内の競合が多く、価格競争が影響を及ぼしている。
・既存競合他社について：抗体関連事業では、国内外の大手製薬会社やバイオテクノロジー企業が競合として存在し、技術力やブランド力が競争の鍵となっている。化粧品関連事業では、国内の多くの化粧品メーカーが競争相手であり、特にオンライン販売に力を入れている企業が増えている。
・新規参入企業について：抗体関連事業には新規参入企業が増えており、特に技術革新を背景にしたスタートアップ企業が注目されている。化粧品関連事業でも、新興ブランドがオンライン市場での販売を強化している。
・代替品について：抗体関連事業では、他の診断技術や治療法が代替品として考えられる。化粧品関連事業では、自然派やオーガニック製品が代替品として人気を集めている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高444百万円、営業利益68百万円、経常利益64百万円、親会社株主に帰属する中間純利益71百万円であった。前年同期比で売上高は21.5％増、営業利益は411.3％増と大幅な成長を見せた。前期との比較では、特に抗体関連事業の成長が寄与しているが、経常利益は為替差損の影響を受けた。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高925百万円、営業利益120百万円、経常利益120百万円、親会社株主に帰属する当期純利益115百万円である。前年同期比で売上高は13.3％増を見込んでいるが、経常利益は減少する見込みであり、為替リスクがリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の第2四半期末においても配当は行われていない。前期からの変更はなく、今後の業績に応じた配当方針が求められる。

5. 株価予想

上記を考慮し、向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。