タメニーの銘柄分析

1. 環境分析

タメニー株式会社は、婚活、カジュアルウェディング、地方創生/QOL（Quality of Life）領域において独自のサービスを提供している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：婚活市場は依然として高い需要があり、特に結婚相談所や婚活イベントの参加者が増加傾向にある。カジュアルウェディングにおいても、低コストでの挙式を希望するカップルが増えている。地方創生分野では、地域の活性化に向けたニーズが高まっている。
・競争における供給の状況：競合他社も多く、特に婚活事業では多様なサービスが提供されている。カジュアルウェディング市場では、価格競争が激化しており、各社が独自のサービスを打ち出している。
・既存競合他社について：婚活事業では、他の結婚相談所や婚活イベント運営会社が存在し、特に大手企業が強い影響力を持っている。カジュアルウェディングでは、複数の新興企業が市場に参入しており、競争が激化している。
・新規参入企業について：新たに婚活やカジュアルウェディング市場に参入する企業が増えており、特にオンラインサービスを提供する企業が注目を集めている。これにより、従来のビジネスモデルに変化が求められている。
・代替品について：オンラインマッチングサービスやSNSを利用した婚活が普及しており、従来の婚活サービスに対する代替品としての役割を果たしている。また、DIYウェディングや低価格の挙式プランも代替品としての影響を与えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の売上高は2,696百万円で前年同期比4.4％増加したが、営業損失は99百万円、経常損失は121百万円、中間純損失は123百万円となった。前年同期の営業損失119百万円、経常損失149百万円、中間純損失129百万円と比較して、損失は改善している。主な要因は、カジュアルウェディング事業と地方創生/QOL事業の収益が伸びたことにある。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高6,400百万円、営業利益200百万円、経常利益150百万円、当期純利益150百万円とされている。業績予想は概ね計画通り進捗しているが、物価上昇や金融引き締めが影響を及ぼす可能性がある。リスク要因としては、競争の激化や新型コロナウイルスの影響が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当は2025年3月期も0.00円のままで、前期から変更はない。配当を行わない理由は、業績改善が見込まれるものの、依然として損失が続いているため、資金の確保を優先しているためである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。