不動テトラの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、土木事業、地盤改良事業、ブロック事業の3つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：公共建設投資は堅調に推移しており、民間建設投資も持ち直しの動きが見られる。特に地盤改良事業においては受注環境が良好で、受注高が増加している。
・競争における供給の状況：建設資材やエネルギー価格の上昇は一服しているが、人手不足や賃金上昇による建設コストの上昇が続いている。これにより、採算面での圧迫が懸念される。
・既存競合他社について：競合他社も同様の環境下で事業を展開しており、特に地盤改良事業では競争が激化している。各社が新技術や効率的な施工方法を導入し、競争力を高めようとしている。
・新規参入企業について：新規参入企業の動きは見られないが、業界全体の成長が期待される中で、参入の可能性はある。特に、環境に配慮した技術を持つ企業が注目される。
・代替品について：代替品としては、地盤改良における新しい工法や材料が考えられる。これにより、従来の工法に対する需要が減少する可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高29,815百万円（前期比10.8％減）、営業利益381百万円（前期比74.0％減）、経常利益602百万円（前期比63.8％減）、親会社株主に帰属する中間純利益452百万円（前期比60.8％減）となった。売上高は減少したが、受注高は増加しており、今後の業績回復が期待される。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高71,500百万円（前期比5.2％増）、営業利益3,000百万円（前期比13.0％増）、経常利益3,100百万円（前期比5.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円（前期比4.5％増）とされている。リスク要因としては、建設コストの上昇や人手不足が挙げられ、これらが業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想は60.00円であり、前期と同額である。配当の維持は、安定した利益を確保するための方針と考えられる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。