リログループの銘柄分析

1. 環境分析

株式会社リログループは、リロケーション事業、福利厚生事業、観光事業、その他のセグメントから構成される。リロケーション事業は、借上社宅管理、賃貸管理、海外赴任支援を含む。福利厚生事業は、企業向けの福利厚生代行サービスを提供し、観光事業はホテル運営やタイムシェア事業を展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：日本企業の海外進出が進む中、リロケーションサービスの需要が高まっている。特に、海外赴任支援や福利厚生サービスのニーズが増加している。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のサービスを提供しており、価格競争が激化している。特に、リロケーション事業においては、複数の企業が市場に参入している。
・既存競合他社について：リロケーション業界には、国内外の多くの競合が存在し、特に大手企業がシェアを持っている。競争が激化する中で、サービスの質や価格が重要な要素となっている。
・新規参入企業について：新規参入企業が増加しており、特にデジタル技術を活用した新しいサービスモデルが登場している。これにより、従来のビジネスモデルに影響を与える可能性がある。
・代替品について：代替品としては、企業が自社でリロケーション業務を行うケースや、他のサービスプロバイダーによる代替サービスが考えられる。特に、オンラインプラットフォームを利用したサービスが増加している。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の業績は、売上収益が700億73百万円、営業利益が156億64百万円、税引前利益が378億99百万円、親会社の所有者に帰属する中間利益が329億72百万円であった。前年同期比で売上は10.9％、営業利益は25.1％、税引前利益は190.6％、中間利益は273.6％の増加を記録した。特に、持分法による投資の売却益が大きく寄与した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上収益140,000百万円、営業利益30,000百万円、税引前利益48,000百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益33,000百万円である。リスク要因としては、競争の激化や経済環境の変化が挙げられる。特に、海外市場の不確実性が業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

2025年3月期の配当金は、普通配当38円に加え、一時的な収益に対応する特別配当4円を予定している。前期からの変更はなく、株主還元に対する姿勢が示されている。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。