オルトプラスの銘柄分析

1. 環境分析

株式会社オルトプラスは、オンラインゲームの企画・開発・運営を行う企業であり、ゲーム支援事業も展開している。主なセグメントは、ゲーム事業とゲーム支援事業である。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内のオンラインゲーム市場は、2023年に前年比0.7%減少したが、2024年上半期のモバイルゲームダウンロード数は前年同期比で2.5%増加しており、需要は底堅く推移している。
・競争における供給の状況：競合他社も新作ゲームのリリースを進めており、競争が激化している。特に、人気タイトルの運営や新規タイトルの開発が求められている。
・既存競合他社について：大手ゲーム会社が多数存在し、特にスマートフォン向けゲーム市場では競争が熾烈である。これにより、オルトプラスは独自性を持ったタイトルの開発が求められる。
・新規参入企業について：新規参入企業も増加しており、特に資金力のある企業が市場に参入することで競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：他のエンターテインメントコンテンツ（映画、音楽、スポーツなど）との競争が存在し、特に若年層の嗜好が多様化しているため、ゲーム市場への影響が懸念される。

2. 当期業績の内容

2024年9月期の連結業績は、売上高3,516百万円（前年比19.9%減）、営業損失452百万円、経常損失416百万円、親会社株主に帰属する当期純損失452百万円であった。前期と比較して減収となった主な要因は、運営タイトルの減少による売上減少である。

3. 次期業績予想の内容

2025年9月期の業績予想は現時点で未定であり、合理的な業績予想の算定ができない状況である。リスク要因としては、ゲーム業界の環境変化や新規事業への進出に伴う不確実性が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年9月期も配当金は支払われていない。2025年9月期の配当予想も未定であり、業績改善が見込まれない限り、株主還元は難しい状況である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であれば、株価の反応は横ばいとなると考えられる。