ＮＥＷ　ＡＲＴ　ＨＯＬＤＩＮＧＳの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、ジュエリー・アート・オークション事業、ヘルス＆ビューティー事業、食品事業、その他事業の4つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：ブライダルジュエリー事業は堅調であり、特に適正価格への見直しが功を奏している。食品事業は新規参入の影響を受けつつも、今後の販路拡大が期待される。
・競争における供給の状況：供給側では、原材料の価格高騰が影響しているが、適正価格への見直しにより利益率の改善が見込まれる。
・既存競合他社について：競合他社は多く、特にブライダルジュエリー市場では価格競争が激化している。新たなブランド戦略が求められる。
・新規参入企業について：食品事業においては新規参入企業が増加しており、競争が激化している。特に香港市場では、消費行動の低調が影響している。
・代替品について：ジュエリー市場では、他のアクセサリーやファッションアイテムが代替品として競争している。食品事業では、他の加工食品が競合となる。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高117億2百万円（前年同期比17.6％増）、営業利益13億96百万円（前年同期比4.0％減）、経常利益11億69百万円（前年同期比24.4％減）、親会社株主に帰属する中間純利益4億34百万円（前年同期比40.0％減）であった。売上高はブライダルジュエリー事業の堅調な業績と食品事業の売上を連結したことが要因であるが、利益面では受注生産システムの影響で前年同期比で減益となった。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の業績予想は、売上高270億円（前年同期比28.0％増）、営業利益48億円（前年同期比67.6％増）、経常利益48億円（前年同期比64.7％増）、親会社株主に帰属する当期純利益28億円（前年同期比157.8％増）とされている。ブライダルジュエリー事業の利益改善策が完了し、安定した売上と利益が見込まれるが、食品事業の競争激化や市場の変動がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の第2四半期末において配当金は未定である。2024年10月28日の取締役会で創業30周年記念の無償割当てが決定されており、株主還元策が検討されている。配当額の変更は、ブライダルジュエリー事業の利益改善数値が確定する2025年3月期第3四半期決算発表時に発表される予定である。

5. 株価予想

上記を考慮し、向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であれば、株価の反応は「横ばい」となるが、利益改善が見込まれるため、上昇が期待される。