プレサンスコーポレーションの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は不動産業界に属し、主に分譲マンションの販売を行っている。セグメント情報としては、不動産販売事業とその他事業がある。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：住宅ローン金利が低水準で推移し、住宅取得支援策が継続しているため、需要は持続している。特に都市中心部では世帯数が増加しており、分譲マンションの需要は安定している。
・競争における供給の状況：供給は横ばいであり、都心部の土地代や建築費の上昇が影響している。企業は選別した場所での供給に注力している。
・既存競合他社について：競合他社も同様に都市中心部での供給を強化しており、競争が激化している。特に大手企業が市場シェアを拡大している。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、資金力のある企業が参入する可能性があるため、注意が必要。
・代替品について：賃貸住宅や中古マンションが代替品として存在し、特に賃貸市場の拡大が影響を与える可能性がある。

2. 当期業績の内容

2024年9月期の連結業績は、売上高180,745百万円（前年同期比12.0％増）、営業利益27,610百万円（同8.2％増）、経常利益28,015百万円（同10.6％増）、親会社株主に帰属する当期純利益21,017百万円（同20.0％増）であった。前年同期と比較して、特に不動産販売事業が好調で、マンション販売の増加が寄与した。業績予想との乖離は特に見られなかった。

3. 次期業績予想の内容

2025年9月期の連結業績予想は、売上高218,624百万円（前期比21.0％増）、営業利益21,046百万円（同23.8％減）、経常利益20,062百万円（同28.4％減）、親会社株主に帰属する当期純利益13,591百万円（同35.3％減）を見込んでいる。リスク要因としては、用地取得費や建築工事費の上昇が挙げられ、これが利益率に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年9月期の期末配当は1株当たり24円を予定しており、年間配当金は48円となる見込みである。配当額の増加は、安定した利益の確保に基づいている。次期も同様の配当方針を維持する予定である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。