ＴＢグループの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、主に「LED＆ECO事業」と「SA機器事業」の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：インバウンド需要の拡大や雇用環境の改善により、特に都市部でのLEDサイネージの需要は増加しているが、地方では低迷している。新規事業のヘルスケア分野は人材登用の遅れにより減収となっている。
・競争における供給の状況：供給側では、半導体や原材料の不足が解消されつつあるが、円安によるコスト上昇が影響している。特に、電子レジスターやPOSシステムの需要は高まっている。
・既存競合他社について：競合他社は、特に大型サイネージ市場でのシェアを拡大しており、価格競争が激化している。新たな技術革新を取り入れた企業が増えている。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にデジタルサイネージやクラウドサービスに注力しており、競争が激化している。これにより、価格競争がさらに進む可能性がある。
・代替品について：代替品としては、従来のLCDディスプレイやアナログ広告が存在するが、デジタル化の進展により、LEDサイネージの需要が高まっている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高1,125百万円で前年同期比7.8％減少した。営業損失は123百万円、経常損失は121百万円、親会社株主に帰属する中間純損失は128百万円となった。前年同期と比較して、売上高は減少し、損失が拡大した。特に、ヘルスケア分野の減収が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の連結業績予想は未定である。原材料価格の高騰や円安によるコスト上昇、料飲食店における人手不足などの不確定要素が多く、業績の見通しが立てにくい状況である。新規事業の収益化が期待されるが、実現には時間がかかる可能性がある。リスク要因としては、競争の激化や市場環境の変化が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の第2四半期末時点で配当金は未定である。前期からの変更はなく、配当の支払い開始予定日も未定である。業績の不透明感から、株主還元に関する方針は慎重に検討されている。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。