カルビーの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内外でのスナック菓子やシリアル食品の需要が堅調に推移している。特に、健康志向の高まりにより、糖質オフやオリジナル商品の需要が増加している。国内市場では、ポテトチップスやじゃがりこなどの定番商品が引き続き人気を集めている。
・競争における供給の状況：競合他社も新商品を投入し、価格競争が激化している。特に、国内スナック市場では多くの企業が新しいフレーバーや健康志向の商品を展開しており、消費者の選択肢が増えている。
・既存競合他社について：大手スナックメーカーや新興企業が競争を繰り広げている。特に、海外市場では、現地企業との競争が厳しく、価格や品質での差別化が求められている。
・新規参入企業について：新規参入企業が増加しており、特に健康志向やオーガニック製品を提供する企業が注目を集めている。これにより、既存企業は新たな戦略を模索する必要がある。
・代替品について：家庭での自炊や健康志向の高まりにより、スナック菓子の代替品としてフルーツやナッツ、プロテインバーなどが選ばれることが増えている。これにより、スナック市場全体に影響を与えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高157,070百万円（前年同期比6.8％増）、営業利益14,926百万円（10.5％増）、経常利益14,801百万円（11.0％減）、親会社株主に帰属する中間純利益10,633百万円（2.1％減）となった。売上高は国内外での需要増加により増収となったが、経常利益は為替差益の減少により減少した。前期と比較して、営業利益は増加したものの、経常利益と純利益は減少した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の連結業績予想は、売上高323,000百万円（6.6％増）、営業利益29,500百万円（8.0％増）、経常利益29,000百万円（6.9％減）、親会社株主に帰属する当期純利益19,500百万円（1.9％減）とされている。国内市場の需要増加や海外市場での販売拡大が見込まれるが、為替リスクや原材料費の高騰がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の第2四半期末において配当金は0.00円であり、通期予想は58.00円となっている。前期からの変更はなく、株主還元の方針としては連結ベースの総還元性向50％以上を目指している。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいと考えられる。