オリジナル設計の銘柄分析

1. 環境分析

オリジナル設計株式会社は、建設コンサルタント事業を主なビジネスとしており、上下水道インフラの設計や管理に特化している。以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内の上下水道インフラは老朽化が進んでおり、更新需要が高まっている。特に、豪雨や地震による災害対策のニーズが増加している。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のサービスを提供しているが、当社は既存顧客との関係を重視し、リピート受注が多い。
・既存競合他社について：大手建設コンサルタント会社が多数存在し、技術力や実績で競争している。特に、公共事業に強い企業が多い。
・新規参入企業について：新規参入は少ないが、地方公共団体の予算が厳しい中で、コスト競争が激化する可能性がある。
・代替品について：代替品は少ないが、民間企業によるインフラ管理の動きが見られ、競争が激化する可能性がある。

2. 当期業績の内容

2024年12月期第3四半期の業績は、売上高5,189百万円（前年同期比7.6％増）、営業利益668百万円（11.5％増）、経常利益676百万円（10.1％増）、四半期純利益509百万円（35.5％増）となった。前年同期と比較して、特に四半期純利益の増加が顕著であり、これは受注活動の好調によるものと考えられる。業績予想との乖離は特に見られない。

3. 次期業績予想の内容

2024年12月期の業績予想は、売上高6,700百万円（1.0％増）、営業利益700百万円（9.5％減）、経常利益710百万円（9.9％減）、当期純利益450百万円（5.7％減）である。受注の安定性が見込まれる一方で、コスト上昇や競争激化がリスク要因として挙げられる。特に、公共事業の予算が厳しい中での受注活動が影響を及ぼす可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当は2024年12月期も32.00円を予定しており、前期から変更はない。安定した利益を背景に、株主還元を重視している。配当額の変更がない理由は、業績の安定性を維持するためと考えられる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。