ブロードメディアの決算短信<2025年3月期第2四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：教育分野では、通信制高校やプログラミング教育の需要が高まっている。特に、デジタル化の進展に伴い、オンライン教育の需要が増加している。メディアコンテンツ分野では、動画配信サービスの需要が拡大しているが、競争も激化している。
・競争における供給の状況：教育分野では、他の通信制高校やプログラミングスクールが増加しており、競争が激化している。メディアコンテンツ分野では、国内外の多くの企業が参入しており、特に動画配信サービスにおいては競争が熾烈である。
・既存競合他社について：教育分野では、SchooやTechAcademyなどのオンライン教育プラットフォームが競合となっている。メディアコンテンツ分野では、NetflixやAmazon Prime Videoなどの大手が強力な競争相手である。
・新規参入企業について：教育分野では、新たなオンライン教育サービスが次々と登場しており、特にAIを活用した教育プラットフォームが注目されている。メディアコンテンツ分野でも、新興企業が独自のコンテンツを提供し、競争が激化している。
・代替品について：教育分野では、従来の対面授業や他のオンライン教育サービスが代替品となる。メディアコンテンツ分野では、YouTubeやSNSでの短尺動画が代替品としての役割を果たしている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が7,871百万円で前年同期比14.7％増加した。営業利益は269百万円で、前年同期の552百万円から51.2％減少した。経常利益も268百万円で54.5％減少し、親会社株主に帰属する中間純利益は36百万円で91.9％の大幅減少となった。業績の悪化は、特に「メディアコンテンツ」セグメントにおける事業譲渡に伴う特別損失や、子会社の損失計上が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高17,000百万円、営業利益1,000百万円、経常利益1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益680百万円とされている。リスク要因としては、メディアコンテンツの事業譲渡による影響や、教育分野における競争の激化が挙げられる。また、クラウドゲームサービスの終了が業績に与える影響も懸念される。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の第2四半期末において配当金は0円であるが、通期では40円の配当を予想している。前期からの変更理由は、業績の悪化を受けたものであり、株主還元の方針を維持しつつ、業績回復を目指す姿勢が見られる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「やや下落」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績予想も当期業績と同水準であるため、株価の反応は限定的であるが、業績の悪化や競争環境の厳しさから下落圧力が強まると考えられる。