ブリッジインターナショナルの決算短信<2024年12月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

ブリッジインターナショナル株式会社は、インサイドセールスアウトソーシング事業、プロセス・テクノロジー事業、研修事業の3つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：インサイドセールスの需要は高く、企業が新規顧客へのアプローチを強化する中で、関連サービスの需要も増加している。特に、デジタルマーケティングやリスキリングに対するニーズが顕著であり、企業向け研修市場も拡大している。
・競争における供給の状況：競合他社もインサイドセールス関連サービスを提供しており、競争が激化している。特に、内製化を進める企業が増えているため、アウトソーシングサービスの需要も維持されている。
・既存競合他社について：競合他社は、インサイドセールスやデジタルマーケティングの分野で強みを持つ企業が多く、特に新興企業が市場に参入している。これにより、価格競争やサービスの差別化が求められている。
・新規参入企業について：新規参入企業が増加しており、特にテクノロジーを活用した新しいビジネスモデルを持つ企業が目立つ。これにより、既存企業は競争力を維持するために、サービスの質や価格を見直す必要がある。
・代替品について：代替品としては、従来の営業手法や他のマーケティング手法が考えられる。特に、デジタル広告やSNSを活用したマーケティングが代替手段として注目されている。

2. 当期業績の内容

2024年12月期第3四半期の連結業績は、売上高6,552百万円（前年同期比21.8%増）、営業利益717百万円（同4.2%増）、経常利益766百万円（同10.9%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益469百万円（同2.1%増）であった。前年同期と比較して、売上高は大幅に増加したが、営業利益の増加率は鈍化している。業績予想との乖離は、特にプロセス・テクノロジー事業の下方修正が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2024年12月期の業績予想は、売上高8,605百万円（前期比22.6%増）、営業利益896百万円（同△1.9%減）、経常利益896百万円（同△2.3%減）、親会社株主に帰属する当期純利益586百万円（同△9.0%減）と修正された。インサイドセールスアウトソーシング事業は堅調に推移する見込みだが、プロセス・テクノロジー事業は厳しい状況が続くと予想されている。リスク要因としては、海外経済の不安定さや物価上昇が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年12月期の予想配当は17.50円であり、前期から変更はない。株主還元の方針は維持されているが、業績の変動に応じて配当政策が見直される可能性がある。

5. 株価予想

上記を考慮し、向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。